息子はお陰様で高校を無事卒業できました。
行くなら近い高校(と言っても2.4キロメートル)へ入ってくれたら良いなと思っていました。
自分が徒歩10分くらいの県立高校へ通っていたことが根拠でした。
深く考えもしないで軽い気持ちでアドバイスしましたが、中学時代は野球漬けの息子にとって、かなりハードルは高かったようです。
でも最後の頑張りで入学することができました。
高校を通じて良き友達もでき、楽しそうに学校での生活をたくさん話してくれました。
校風は生徒の自主性に任せる、そんな感じを受けました。
そして、卒業式の日に式典が終わり、学年主任の先生が保護者に向かいこう発言されました。
「これからはお子様たちを社会人として扱ってください!」
どこまでも親の庇護のもとに暮らせるわけではないのです。
巣立ちしたと言われたのです。
「まだまだ」と思っていた親の自覚のなさに衝撃を受けました。
これから息子は何事も自分で考え、選び、行動してその結果に責任を持たなければならない。
親として距離を置いて見守るようにしようと決心しました。
自分こそ自立した大人として、地域やお客様にどう貢献しつつ、生業を立てて行けるのか
変化の激しい世界の中で舵取りを果たさなければなりません。
いつの日か息子が自分の背中を見て、親父とは違う生き方を見せてくれたら嬉しいですね。