世界的に木材が不足し、価格が高騰する「ウッドショック」の影響が広がっています。
弊社でも今年4月初旬に、お取引のあるプレカット工場(木材を建築現場で施工しやすいように加工する工場)から『受注制限をする』との通知があり、一気に現実味を増しました。
なぜこのような事態になったのでしょうか。
ウッドショックが起こった原因
日本の住宅づくりは材料の多くを輸入木材に頼っています。その輸入木材が今、入りにくくなった原因は主に3つあります。
1.アメリカの住宅需要の高まりと住宅ローンの歴史的低金利
アメリカでもコロナ禍により在宅勤務が増えることで戸建て需要が高まり、さらに住宅ローンの低金利が追い風となって、アメリカ国内で木材資源が消費されるようになった。アメリカは有数の木材輸出大国だが、今やカナダから大量に買い込む状況。
(令和3年6月 林野庁HP資料)
2.中国における木材需要の高まりと買い集め
コロナを乗り越えた状況にある中国においても住宅需要は高まっており、世界各地から高値で木材を買い集めている。
日本も世界各国から柱や梁、板材などの輸入木材を買い求めてきたが、日本向け木材は規格に厳しく(「Jグレード」と言われる)、寸法もさることながら、欠損や節、ねじれ等に対して寛容しないため買い負けている状況。
3.コンテナ不足
木材は、コンテナという”箱”に入れ、船に乗せて輸入しますが、海外のロックダウン等の措置が原因で、運輸業の労働者が減少、世界中の港にコンテナが滞留している状況がおき、日本向けコンテナ運賃も急騰。そもそも運んでこれない、という状況が起きている。
▲コンテナ船 |
今後の見通し
ウッドショックは一時的なものか、それとも長期化するのか。
どうやら当分の間は続くのではないか、という悲観的な見方が大半のようです。
ただ、今回のウッドショックが解消されたとしても、少子化が進む日本の社会的構造からすると、世界的な「木材争奪戦」をアメリカや中国相手に買い勝ち続けていくことは難しい状況かと思います。
国内の林業ついては長い間安い輸入木材に頼りすぎていたため低迷しており、この突発的な状況に対応できていないのだそう。
住宅づくりへの影響
家づくりお考えのお客様にとってはとても不安な状況かと思います。今年や来年に家づくりを考えている方、既に設計を進めている方にとって、ウッドショックはどのように影響するのでしょうか。
材木の納期が読めないことによる工期の延長や、建築価格の高騰が起こりえる事実であることは上述のとおりです。
弊社といたしましても、協力会社様と連携しながら今後も状況の把握に努めてまいります。(本当に刻々と状況が変化するので。)
また、中古住宅のリノベーションやマンションリノベーションのお手伝いもしています。
一生に一度のマイホーム。ウッドショックの影響は避けられませんが、きちんと現状を把握した上でご家族にとって最適なご提案をさせていただきます。
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